またこの夜景に出会いたくて──東寺のライトアップ
秋の京都。いろんな名所があるけれど、ふと心が惹かれるのは東寺のライトアップ。
この夜も、少し冷たい風に背中を押されるように、境内へと足が向きました。
「遅めなら空いてるやろ」と思って午後8時過ぎに行ってみたら、まあまあの人出。
三脚は東門でそっとしまって、そこからは静かにカメラを構えます。
金堂・講堂の内部拝観も幻想的
東寺のライトアップでは、金堂と講堂の中にも入れます。
とくに金堂の「薬師如来」は、うす暗い中に浮かび上がるように佇んでいて、思わず手を合わせたくなる雰囲気です。
病を癒す大医王仏として信仰される薬師如来の真言は「オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ」。
講堂には、中心の「大日如来」をはじめ、21体の仏像が並ぶ立体曼荼羅の世界が広がっています。
宇宙の中心を象徴する大日如来の真言は「オン・バザラダト・バン」。
紅葉はグラデーションが見どころ
この日はちょうど、赤と緑が入り交じる時期。
真っ赤に染まりきる少し前の、このグラデーションもまた風情があり、写真映えします。
ライトアップ限定御朱印と御朱印帳
この日はライトアップ限定の御朱印も授与されており、2種類の御朱印をいただきました。
一つ目は「梵天」の御朱印。
墨書きで「東寺 梵天」と書かれ、中央に「梵」の梵字、朱印には「教王護国寺」の文字が入っています。
もう一つは「帝釈天」の御朱印。
こちらも「東寺 帝釈天」と力強く墨書きされ、朱印には仏法守護の象徴が刻まれています。
御朱印帳は、ライトアップ限定デザインの特別な一冊。
この日は黒色の御朱印帳が完売しており、ピンクのみの授与となっていました。
ピンク地に五重塔のシルエットが金であしらわれていて、とても華やか。
境内のライトアップの雰囲気とマッチして、思わず手に取りたくなるような一冊です。
※数量限定・色も日によって変わるため、確実に欲しい場合は早めの参拝がおすすめです。
また春にも来たくなる夜
境内のライトアップの中には、桜の木もちらり。
春のライトアップにもまた来たいな…そんな気持ちになる夜でした。
帰りは京都タワーまで夜の散歩
ライトアップを堪能したあと、気持ちが穏やかになったので、運動がてら京都タワーまで徒歩で移動。
20分ほどの距離を歩いて帰るのも、秋の京都ならではの楽しみです。
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