2015年7月18日──京都縦貫道 全線開通を走ってみた
── 背骨はできたが、その骨格はまだ細い。
2015年7月18日、京都の南北を貫く大動脈「京都縦貫自動車道」がついに全線開通。
“京都の背骨”とまで呼ばれるこの道路、完成の報を聞けば走らずにはいられない。
そして、走ってみた結論──うん、ちょっと細い背骨だ。
なぜ片側1車線なのか。走行中にふと疑問が浮かぶ。
車線が増えるだけで、この道のポテンシャルはもっと引き出せるはずだ。
それでも、本線料金所はなくせなかったのか?
まあ、途中で事業者が変わる事情はわかる。でも利用者からすれば知ったこっちゃない。
ETCレーンはスムーズだが、一般レーンは渋滞を生み出し、せっかくの開放感を削いでいる。
道中で立ち寄ったお店は、驚くほどの賑わい。
ただ、最近の建築にしては段差が多く、やたら天井の低い建物もあり、「なぜこの設計に?」と首をかしげる場面もあった。
そして最後に救われたのは、丹波PA(道の駅「味夢の里」)で出会った一皿。
外は香ばしく、中はとろり──ここのたこ焼きは、間違いなく“走って来た価値”があった。
それでも一つ言いたい。京都の北と南をつなぎ、交流を本気で促すなら、地域限定での料金引き下げをやってほしい。
京都の南北をつなぐ背骨はできた。あとは、この道を通して京都全体に血を巡らせる番だ。
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