あの頃も今も、なめられるのは苦手です。

年をとっても、なめられたくない。

20代の頃、ディーラーで車の異常を相談したら「そんなことあるわけない、帰って」と冷たくあしらわれたことがある。
アクセルを踏まなくてもスピードが上がるという明らかな異常だったのに、若かった僕は何も言い返せず、すごすごと帰るしかなかった。

数か月後、その車はリコール対象に。
再びディーラーへ行ったけど、あの時に対応したスタッフは出てこないし、謝罪も一切なかった。
──本当に舐められてたなと思う。

今ならそんな対応されたら、ちゃんと話せるだけの知恵もある。
それに、年齢を重ねてからは、むしろ相手の態度が丁寧になることの方が多くて、「舐められてる」と感じることは少なくなっていた。

でも今日、久しぶりに出会った。
ネットバンキングに関する案内でかかってきた銀行からの電話。
内容は振込限度額の変更についてだったけど、まるで「このままだと口座が使えなくなりますよ」と、被害にあっとけ的な捨て台詞まで吐いてきた。
ITに弱いと思ったのか、嘘まで交えて馬鹿にしたような口ぶりに、さすがにカチンときた。

年を取ることは悪いことじゃない。
だからこそ、謙虚でありたいと思ってる。でも、だからといって舐めていい理由にはならない。

少しだけ抗議したら、すぐに矛を収めた……つもりやったんですけどね。
でも、やっぱりどうしてもムカつきが収まらず、しばらくしてから僕のほうからもう一度電話をかけてしまいました。

「こんなことで二度も電話するなんて大人気ないな」と思いながらも、
どうしてもそのままにはできなかった。

でも、仕方なしの対応だったのかもしれません。
再度の電話では、きちんと謝罪の言葉をいただきました。
それは素直に受け入れました。

いまも少しだけムカついている、小さい自分がいますが、
謝罪があっただけ、20代のあの頃よりはマシだったのかもしれません。

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