10年前の期待は「現実」になった
この記事を最初に書いたのは2015年6月のことでした。 当時、私は糖尿病と高脂血症を併発しており、コレステロールを下げる薬として「クレストール(スタチン系)」を服用していました。しかし、スタチン特有の副作用(筋肉の違和感など)があり、アメリカで審議されていた新しい薬に大きな期待を寄せていました。
あれから10年。当時FDA(アメリカ食品医薬品局)で審議されていた新薬が、今どうなっているのか、最新の治療状況を含めてこの記事を全面的にアップデートしました。
かつての新薬は「標準的な選択肢」へ
2015年当時に注目していた「alirocumab」と「evolocumab」は、その後無事に承認され、現在日本でも以下の名前で広く普及しています。
- プラルエント(一般名:アリロクマブ)
- レパーサ(一般名:エボロクマブ)
これらは「PCSK9阻害薬」と呼ばれます。従来のスタチン系(飲み薬)では十分に数値が下がらなかった人や、私のように副作用でスタチンの継続が難しかった人にとって、劇的な効果をもたらす救世主となりました。
さらに進化した「年2回の注射薬」の登場
医学の進歩は止まりません。2025年現在では、さらに画期的な「レクビオ(一般名:インクリシラン)」という薬も登場しています。
この薬の驚くべき点は、「半年に1回の注射」で済むという持続性です。10年前の私が「新しい薬を試してみたい」と願っていた以上の未来が、今ここにあります。
遺伝と体質について
私は父が糖尿病、母が高脂血症、そして私がその両方という体質です。当時は「優性遺伝?」と書きましたが、これらは遺伝的要因と生活習慣が重なる「多因子遺伝」です。
特に遺伝的にコレステロールが高い「家族性高コレステロール血症」の方は、食事制限だけでは数値のコントロールが難しいため、こうした最新の薬を適切に使うことが、将来の血管疾患を防ぐ大きな鍵となります。
結び:10年目のアップデートを終えて
10年前にこの記事を書いた際、私は「ちょっと注目してみます」と締めくくりました。その時抱いた「もっと良い薬が出てくるはずだ」という期待は、医療の進歩によって見事に証明されました。
もし、今も副作用に悩みながら治療を続けている方がいれば、主治医に「最新のPCSK9阻害薬や、持続型の注射薬」について相談してみることをお勧めします。10年経った今、治療の選択肢は確実に広がっています。
【免責事項】
- 本記事は個人の体験および執筆時点での公開情報を基に作成したものであり、特定の薬剤の効能を保証するものではありません。
- 実際の治療や投薬については、必ず主治医や薬剤師等の専門家にご相談ください。
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