【体験談】禁煙して健康になるはずが…砂糖たっぷりのカフェオレで糖尿病一直線

健康のために禁煙したら、逆に糖尿病になりました。
人生って、こっちが正しいと思って踏み出した道でも、思わぬ罠があるもんです。

高校を出る前からずっとバンド。コピーから始めて、オリジナルも少しずつ作るようになって。
ライブハウスで叫んで、スタジオで笑って、たまにケンカもして。

プロを目指しかけたこともあったけど、そういう夢に本気になると、人間関係が壊れていくこともある。
だから俺は、バンドマンのまま社会人になった。

タバコと酒は16の頃からの友達。バイト帰りにルマンドをかじりながら缶コーヒー。そんな毎日。

ある日ふと思った。「あれ？吸える場所…減ってないか？」
世の中がタバコを遠ざけはじめた頃。コンビニの灰皿も、駅の喫煙所も消えていく。

そして、ちょっとお気に入りの女性がタバコ嫌いだった。
あ、ちなみに俺は結婚してる。え？…それは、もう時効ということで。

それでも何となく、「そろそろ潮時か」と思って禁煙を決意した。

禁煙の2週間目に一度失敗。でも意地で立て直して、なんとか成功。
その代わり、口が寂しくて、甘いものがどんどん増えていった。

でも今思えば、いちばんヤバかったのは砂糖たっぷりのカフェオレでした。

毎日のようにコンビニで買ってた。
「カフェオレやし、ブラックより優しいやろ」と思ってたけど、あれは砂糖の塊みたいなもん。

気づいたら、あれが日常になってた。お菓子よりも、カフェオレ依存。
いま思えば、かなり危険な習慣やったと思う。

第1回の記事にも書いたけど── 俺が糖尿病と診断されたのは、2012年3月。胃痛で病院に行ったときでした。

でもそのとき医者に言われたのは、
「胃よりも、血糖値の方が深刻です」という言葉でした。

父方の親戚の男たちは、ほとんど糖尿病。
俺の兄貴はなぜか大丈夫やけど、俺は体質的に“なりやすかった”んやろな。

そこへ、カフェオレ地獄とお菓子の嵐。体が壊れないわけないわ。

酒はまだやめていない。依存やとは思ってないけど、休肝日は…まあ、そんなに多くない。
甘いもんは控えるようになった。禁煙は続いてる。あの子がいたら、ちょっとは褒めてくれるやろか。

禁煙して健康になるはずやった。でもそこには「依存の置き換え」って落とし穴があった。
今思う。何かをやめるよりも、自分の心とどう付き合うかが一番大事なんやと。

この記事が誰かの「気づき」になれば嬉しいです。
一緒に、ちょっとずつでも前に進んでいきましょう。