100円の住民税納付書が届いた話
この前、うちに届いた一通の封筒。開けてみたら、なんと住民税100円の納付書でした。
「え? 給料から天引き(特別徴収)されてるはずやのに?」と思ってよく見たら、どうやら端数調整の差額分らしい。たった100円のために、役所はわざわざ印刷して、封筒に入れて、郵送してきたわけです。
これが実際の納付書の一部(100円部分)です:
そのコスト、いくらかかってる?
ざっと試算してみましょう。
- 封筒・用紙代:20〜30円
- 印刷・封入の人件費:50〜80円
- 郵送代(定形):110円(2025年現在)
合計:180〜220円以上
つまり、100円徴収するのに100円以上かけてる可能性がある。これはもう、「あほの極み」と言いたくなるレベル。
しかも、コンビニで払ったら手数料までかかる可能性もある。100円払うために110円とか115円とかになるって、なんの罰ゲームやねん。
なぜこんなことが起きるのか?
理由のひとつとして、たとえば株やFXなどの確定申告をしていると、住民税に端数が出るケースもあります。特別徴収(給与天引き)では処理しきれない少額分が、こうして納付書として届くわけです。
そして、もうひとつの理由は、行政のシステムが、
1円単位まで律儀に計算しすぎている
から。しかも、
- 「平等」「公正」という大義名分
- 「前例がない」「制度がそうなっている」
この2つが壁になって、常識的な判断ができない仕組みになっているわけです。
じゃあ、どうすればいいの?
解決策はちゃんとあります。
- 一定額未満(たとえば300円以下)は免除する条例を作る
- 次年度に繰り越して調整できるシステムを導入する
- 電子納付やマイナンバー連携で一元管理する
これ、技術的には難しくありません。要は「やる気と予算と、少しの勇気」だけ。
最後に一言。
この納付書を見て、「税金の徴収ってしっかりしてるな」じゃなくて、
「税金の無駄遣いって、こんなとこにも潜んでるんやな」
と、気づいたことが大事。
100円で怒るなや、せこい奴やな? ちゃうちゃう。
仕組みのバカさ加減に怒ってるだけやで。
おおきこだま、ひびきやないけど──
「わざわざ送らんでもええのに、こっちから払いにいったるのに。」
そう言いたくなるぐらいのもったいなさ、あると思いません?
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