区境ジャーニー03|京都駅八条口から西大路駅へ、知られざる南区の史跡
京都市南区の区境を探検しようシリーズ第3回。今回は夕方から、南区の西側区境を約2.5km(全体では6km)ほど巡ってきました。
前回に引き続き、スタートは京都駅八条口から。西へ進みながら、意外と知られていない南区の史跡や景色を辿ります。
JR貨物 桃太郎
JR京都駅から線路沿いを約1km進んだ地点で出会ったのが、この「桃太郎」。貨物列車の車両名で、「金太郎」という名前もあるそうですが、関西ではあまり見かけないのかも?
兒水不動明王とつつじ
線路沿いをさらに進むと、兒水不動明王(ちごすいふどうみょうおう)の前に出ます。
鮮やかなつつじが満開で、通りすがりの目を引きます。
兒水不動明王は、鎌倉幕府の将軍・源実朝の妻・本覚尼が建立した遍照心院(大通寺)の門前にあった清水の湧き出る場所。
「兒の水(ちごのみず)」と呼ばれ、眼病に霊験ありとも伝えられています。
現在の大通寺は九条大宮を下がった場所にあり、Googleマップにはこの不動明王が表示されないという、ちょっとした発見も。
狐塚墓地
突如現れたのは「狐塚墓地」。ここには、幕末維新の薩摩藩兵「都城六勇士」の墓があり、歴史好きにはたまらない場所。
慶応3年、伏見を警備中の薩摩藩士6名が斥候任務後の命令に「処罰」と誤解し、東寺で切腹。
その無念を憐れんだ阿刀慶増氏が埋葬し、自らも追腹を切ったと伝わります。
こちらもGoogleマップに表示されず、長年通っていた場所にこんな史跡があったとは驚きです。
御前通高架下~西大路駅付近
JRの高架をくぐる御前通。道幅が狭く、自転車ですれ違うのも一苦労。
新幹線の耐震工事の影響で柱がきれいになっている場所が、どうやら区境のようです。夜間は少し寂しい雰囲気も。
最後は西大路駅前に到着。区境はややジグザグとしており、次はどこへ行くか計画が必要そうです。
六孫王神社を通過
今回のルート上では、「六孫王神社」の前も通りました。
【京都十六社朱印めぐり#1】六孫王神社(京都・南区)|地元から静かに始まる御朱印旅 に関する記事もぜひご覧ください。
あとがき
今回は軽く走りながらの気ままな探訪でしたが、立ち止まって眺めたり、歩いて近づいたりしてみることで、新たな発見がいくつもありました。
目立たない場所にも深い歴史や文化が息づいており、「自分の足」で巡るからこそ気づけることが多いと実感しました。
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