伏見稲荷大社へ|久々の自転車参拝と氏子のまなざし
カメラの修理も完了し、天気も上々。運動も兼ねて、久しぶりに伏見稲荷大社まで自転車で行ってきました。
さすが外国人観光客に人気No.1と称されるだけあって、境内は平日にも関わらず大賑わい。
それでもやっぱり、ここは何度来ても気持ちが引き締まる場所です。
清められた狛狐と、氏子としての誇り
伏見稲荷の狛狐は、いつ来ても本当に綺麗にされています。
実は自分はこの伏見稲荷大社の氏子でもあります。
だからこそ、境内の狛狐がいつも綺麗に整えられているのを見ると、どこか誇らしい気持ちになります。
昔から地元の守り神として親しまれてきた稲荷さん。観光客が増えても、この神社は地域に根ざした存在であり続けています。
関西名物「冷やし飴」も健在
千本鳥居を抜けた先に、「冷やし飴」の旗が見えてきました。
関東の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、関西では昔ながらの夏の飲み物です。
冷やし飴は、麦芽水飴を湯で溶き、生姜の搾り汁や卸し生姜を加えた飲料。冷やしたものが冷やし飴、温かいものは飴湯と呼ばれる。
製氷技術が発達する前は飴湯が主流で、夏場に暑気払いとして飲んでいた。現在では冷やし飴は主に夏場、飴湯は主に冬場に飲用される。(ウィキペディアより)
子どもの頃は近所のお店でも普通に飲めて、今でも大好きです。糖尿病じゃなければ迷わず飲んでたと思います。
四ツ辻と「にしむら亭」、そして神幸祭と還幸祭
坂を登ること約40分、見晴らしの良い四ツ辻に到着。
ここにある「にしむら亭」は、俳優・西村和彦さんのご実家。
昔、『行列のできる法律相談所』でも紹介されていた記憶があります。
地元では毎年、稲荷祭という大きな行事が行われます。
その中で神幸祭(しんこうさい)は神様を御旅所へお迎えする「おいで」の儀式、
還幸祭(かんこうさい)は御旅所から本殿へ神様をお戻しする「おかえり」の儀式です。
氏子地域では神輿を担いで練り歩き、その後は行きも帰りもトラックで伏見稲荷大社へ移動します。
現代的な方法ではありますが、地域の人々の手で受け継がれる伝統は今も変わりません。
この氏子地域というのが、ちょうど京都駅のすぐ南側にあたります。
そのため神輿の通行により交通にも一時的な影響が出ることもあり、「ああ、稲荷祭の時期か」と思う人も多いはずです。
(還幸祭の様子は → こちらの記事 にまとめています)
なお、伏見稲荷と東寺との関係についても、少し特別なものがありますが、
この話はまた別の機会に改めて触れたいと思います。
頂上と薬力の滝、苔むした風景に癒される
登り切って頂上に到着。足がちょっとプルプル……けど達成感は抜群です。
子どもの頃の記憶と自販機
昔、昆虫採集セットを持ってこの辺りまで来ていた記憶があります。
カエルを捕まえたり、自販機でジュースを買ったり。あの頃と場所は違うかもしれませんが、不思議と懐かしい気持ちになりました。
まとめと、変わらない良さ
サクッと登って約4.7km、所要時間は1時間30分ほど。
暑い日でしたが、カラッとした気候で気持ちよく歩けました。
最近では世界的にも有名になり、多くの観光客が訪れる場所になりましたが、
昔はもっと静かで、地元の人がのんびりとお参りする神社だった記憶があります。
とはいえ、昔から正月三が日だけは桁違いの人出で、境内が人で埋まるのは恒例でした。
初詣の参拝者数は京都では1位、全国でもトップクラスと言われており、
その時期の伏見稲荷は、日常とはまったく違う“特別な時間”が流れていた気がします。
アクセス情報
- 名称:伏見稲荷大社
- 所在地:京都府京都市伏見区深草薮之内町68
- アクセス:JR奈良線「稲荷駅」すぐ、京阪「伏見稲荷駅」より徒歩約5分
- 駐輪場:境内近くに無料駐車場あり(2輪も可)
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