【御朱印、ふたたび】10年ぶりに、また歩きはじめます

東寺御朱印帳

※この記事は、2015年に投稿した御朱印巡り開始の記事を、2025年の再出発にあたり加筆・再構成したものです。あの時の気持ちを忘れずに、もう一度ここから歩き始めます。

【御朱印、ふたたび】10年ぶりに、また歩きはじめます

御朱印を集めはじめたのは、2015年。
糖尿病と向き合う中で、運動療法として「とにかく歩かんとあかん」と思ったのがきっかけでした。
でもただ歩くだけでは続かへん。
せっかく京都に住んでるんやし、寺社仏閣を巡って記録を残す。そんな歩き方もあるんちゃうかと、カメラと御朱印帳を手にし始めたんです。

それなりに巡ってきたものの、たしか令和に元号が変わった直後だったと思います。
宇治の平等院へ御朱印をいただきに出かけたところ、現地に着くととんでもない行列ができていました。

「これはなんかおかしいぞ。お前らメルカリで高額で売りさばきたいだけちゃうんか?
こんな連中に交じってまで御朱印はいらん」と、ちょっと変なテンションになってしまったんです。
——笑ってやってください。
(ちなみに、お参りはちゃんとして帰りました。そこは外せません。)

そんななかで、コロナ禍が訪れ、御朱印を取り巻く状況はさらに変わっていきました。
置き書きが増えたり、「直書きをご希望の方は御朱印帳をご購入ください」と案内されたり…。
もちろん事情はわかるんですけど、どこかで「ちょっとでも儲けたろうとしてへんか?」みたいな、うがった気持ちが芽生えてしまって、
それからはすっかり足が遠のいてしまいました。

あれから約10年。
ほとんど更新が止まっていたブログを見直す中で、ふと過去の御朱印記事を読み返してみたら、
「やっぱりええもんやなぁ」と思い直しました。

墨の質感、力強い筆、印のデザイン、そして自分の足でその場を訪れたという実感。
運動にもなるし、知識もつくし、なにより自分の記録として残っていく——
年を重ねた今やからこそ、またやってみたいなと思えたんです。

今年からあらためて御朱印帳を新調して、また一歩ずつ歩き始めようと思います。
観光客としてじゃなく、生活の中で味わう京都の空気を感じながら、自分なりのペースで巡っていきます。

御朱印は、ただのスタンプやありません。
そこには祈りや敬意があり、受け取る側にも心構えがいると思っています。
節度を守りながら、ありがたくいただいていくつもりです。

…ということで、「御朱印、ふたたび」。
そんな気持ちで、またこのシリーズも更新していけたらと思っています。

はじめて手にした御朱印帳

こちらが2015年、御朱印巡りを始めたときに東寺で購入した御朱印帳です。黒地に赤い桜模様、中央には東寺の文字。今見ても、やっぱりカッコええなぁと思います。

(南区民としては、やっぱり御朱印デビューは東寺でしょう。なんとなく誇らしい気持ちになります。)

東寺の御朱印帳(2015年に購入)

▲ 東寺で授かった御朱印帳。黒地に赤い桜と金の文字が映える

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